銅板、亜鉛板を6cm×6cmにして、塩水につけたが結果は同じだった。
醤油
酢
アルミホイルと活性炭の簡単電池
4,5,6共…アルミホイルの電池はいずれも光はつかなかった。(2個直列つなぎの場合も同じだった。)
4,活性炭とアルミホイル
5,活性炭とホイルカップ
6,木炭とアルミホイル
考察
まず,電池から電気を取り出すしくみを調べた。(ボルタの電池)
うすい硫酸に銅板と亜鉛板を入れると,イオンになりやすい亜鉛がとけ出し+イオンになる。
亜鉛板に残った電子は導線を通って銅板に引きつけられた水素イオンに与えられる。
そして,銅板の表面から水素の泡が出る。
このとき,電流の向きは,電子の向きと反対であるから,電流は銅線中を銅板から亜鉛板に
向かって流れる。したがって,銅板が+極,亜鉛板が-極になる。
+極の銅板が水素の泡でおおわれると,銅板にふれることのできる水素イオンの数が減って
電圧が下がる。(分極作用)そこで,オキシドール(過酸化水素水)を銅板のまわりに加えると
銅板の表面に発生した水素が酸化されて水になるので泡が発生しない。(オキシドールを減極
剤という)
ところが,お酒にオキシドールを加えると電圧が下がった。
これは,酒(エタノール)の中で,
エタノール+酸素→二酸化炭素+水
の反応が起き,このとき発生した二酸化炭素のあわが分極作用を起こしたと考えられる。
以上のボルタの電池の原理から2種類の電解質(水素イオンを生じるもの)につけると電池
なると考えられる。
アルミニウム板で電流がながれにくかったのは,空気中で酸化されうすい膜でおおわれていたと思われる。
果物では酸味のあるものは大差なく電流が流れた。また,半分に切って中身をかき混ぜた方が高い電圧を
取り出せた。
液体では,炭酸飲料→酒→酢→紅茶→塩水→しょうゆ の順に電圧が高かった。これはこの順に亜鉛イオン
が溶け出しやすかったと考えられる。
活性炭とアルミホイルを使った電池は,いずれも点灯しなかったは,発光ダイオードの点灯に必要な2.5Vに
達していなかったからで,もっと容量を増やすには,さらに大きな物を作るか,数個以上直列つなぎにする必
要があると考えられる。
反省
果物でも電気を作って発光ダイオードを光らせることができ,感心しました。
果物に金属板をさすとき,くっつけてショートしないように苦心した。
また,金属板を1cm×6cmの大きさに切るのも難しかった。大きさをいろいろ変えたり,他の薬品につけたり
して,調べてみるのも面白いだろう。
今後,理科の授業で実験するとき,この経験を役立てたいです。
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