NOxの濃度の測定

<準備するもの>

 試薬1・・・スルファニル酸・酒石酸・蒸留水

 試薬2・・・N-1ナフチルエチレンジアミン二塩酸塩・リン酸・蒸留水

 試薬つきろ紙・・・トリエタノールアミン・ビーカー(中)

 メスシリンダー・スポイト・水道水・小ビン・エコアナライザー・ガラス棒

<方法>

  1. 試薬1をビーカーに必要なだけ入れる。
  2. 試薬2を試薬1の量に応じて1適づつ加えて混ぜる。

 3.測定した小ビンをビン立てに番号順に並べ,試薬1と試薬2の混合液を5ml入れる。

 4.スポイトでよく混ぜ,20分間放置しておく。

 5.その間に,ビーカーに水を入れエコアナライザーのゼロ点調節を行う。

 6.20分間放置しておいたビンの液をエコアナライザーで少量吸い取り,測定する。

 7.測定した結果をノートに記録する。

   

結果

表1・・・省略      

 

結果(グラフ)

グラフ1    グラフ2    グラフ3・・・省略

○ グラフ1とグラフ2を重ねあわせてみると,大きく3つのピークがあり,そのピークの場所がほぼ一致していることがわかる。

○ 浮遊じんとNOx濃度の間には,おおよそ相関関係(グラフ4)があると見てよいのではないか。

グラフ4・・・省略

 

結果

(地図1)浮遊じん 個/cm2

青色・・・40個未満     黄色・・・40個~80個未満      赤・・・80個以上

○ 湊川トンネル下および神戸駅バスターミナル付近が,浮遊じんが多い。     

○ 湊川中より北側(会下山公園付近)が,浮遊じんが少ない。

(地図2)NOx濃度

・・・0.002未満   黄色・・・0.02~0.004ppm未満    赤・・・0.04ppm以上

○ 東山市場前の道路,湊川トンネル(高架下),神戸駅バスターミナルが,NOx濃度が高い。

○ 湊川中北側(会下山公園周辺)が,NOx濃度が低い。

 

考察

このことから,浮遊じんの数が多く,NOxの濃度の高いところは,車の通りが激しいことが分かる。

湊川トンネル  大井公園

  逆に,浮遊じんの数が少なく,NOx濃度の低いところを見てみると,調査した中で一番,数・濃度ともに少なかったのは,会下山公園周辺であった。ここは,他に比べると,車のとおりも少なく,また,自然が多いことが分かる。

 しかし,浮遊じんの数の多さやNOxの濃度の高さの原因は,車の排気ガス以外にも,自然の風で巻き上げられるものや,神戸以外(あるいは外国)からやってくる空気などいろいろ考えられので,私たちの実験だけで原因(犯人)を決めるのは無理があると思う。

ただ,私たちの行った実験についてだけで判断すれば,浮遊じんとNOxの濃度は強い相関関係(グラフ4)がありそうである。そして,その原因も,車の通行量や人通りの多さなど,私たちの感覚と非常によく一致していた。

<グラフ4>・・・省略

 

感想

 わたしたちは,この実験を通して,自分たちの住んでいる環境を知ることができました。調べた範囲内でも,環境のいいところと悪いところの差が大きかったことには,驚きました。

 そして,考えてみると私たちの測定した「浮遊じん」も「NOx」も非常に小さいですが,私たち人間の活動によって生じる「ゴミ」の一つです。私たちの身の回りには,たくさんのゴミが氾濫しています。そのゴミをいかに少なくしていくかが,これからの地球に生きていく私たちに課せられた重要な課題だと思います。

バス停のゴミ

 

バス停のタバコの吸い殻

 

研究を終えて

 今回,分からないことばを調べたり,同じような実験をしている学校を探すのにインターネットを使用しました。いろいろな情報を取り寄せるのにインターネットがすごい力を持っていることを知りました。今後は,これらの,学校や個人の方々とのネットワークを大切にしながら,環境の問題に積極的に取り組んでいきたいと思います。

 失敗談としては,セロテープに自分たちの指紋をべたべたとつけてしまったり,あげくのはてには,せっかく設置したのにビンのふたを取り忘れてしまい,結果の得られない場所を作ってしまったりしたことです。でも,全体的には成功したし,中学生活最後の夏休み自由研究作品に,よいものができてよかったと思います。

 

環境アピール

 わたしたちは、普段の生活であまり気にしていない『空気』をテーマとした研究を通して、自分たちの住んでいる街の環境を知りました。

 研究で取り上げた「浮遊じん」と「NOx」のうち、NOxの方は研究結果を見ると,環境局の環境基準を越えている場所が何か所かあり、今まで知らずに生活していたことが恐ろしくなりました。

 わたしたち人間は空気の悪いところにいる時、愉快な気分にはなれません。場合によっては、体調が悪くなることもあります。環境が悪くなるということは、わたしたち自身の身体も同じくらいの影響を受けてしまうということです。

以前、学校の授業で環境について話し合いました。その時に、「”ゴミをゴミ箱に捨てる”ことは、”信号が青になったら渡る”ことと同じくらい簡単なはずだ。それなのになぜ、そんな簡単なことができないんだろう」という意見が出ました。確かにそうなのです。 

今のわたしたちは自らの手でゴミを捨て、環境を悪くしています。浮遊じんやNOxも、大きさや形は異なっているとはいえ、そのゴミの一つではないでしょうか?

 必要以上の物が氾濫している現代社会で、ゴミも同じように氾濫しています。そんな中で、今わたしたちができることは何でしょうか?

 例えば,先日の学校での「環境アピール」のアンケートでは,全校生徒から次のような意見が出ました。

 ○ 家庭の生ゴミを土に返す。

 ○ できるだけリサイクル可能な商品を利用する。

 ○ 過剰な包装をやめる。

 ○ 電気やガスや紙のむだ遣いを減らす。

 ○ ふれあい清掃などの活動に積極的に参加し自分たちの街を美しくする。そして,今の大人の人や企業の方にお願いしたいこととしては,

 ○ ソーラーカーなどの地球にやさしい乗り物や商品を開発してほしい。

 ○ 1年に2,3回,油やガスを使わない日「地球の休日」をつくってほしい。

 ○ 車のアイドリングを減らしてほしい。

 ○ トラックやバスの排気ガスの規制をもっと強めてほしい。

 ○ 空缶やタバコのポイ捨てをやめてほしい。

などがありました。

ふれあい清掃

<参考資料>

大気の測定<Think Globally Act Locally>

平成7年度 神戸市大気汚染調査第38号 神戸市環境局発行

子供の科学 理科 自由研究ガイドⅢ 誠文堂新光社発行

インターネットホームページ こねっとワールド

インターネットホームページ 国立環境研究所 環境情報ガイド

 

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