Q17.葉脈でしおりをつくる

12-234.薬品の取り扱い方 投稿者:siwmmie  投稿日: 2000年8月17日(木)14時11分39秒

葉の葉脈でしおりを作る時、水酸化ナトリウムや塩酸を使いますが、その薬品の取り扱い方で下記のことが、心配です。
1.手袋、マスク着用だけで大丈夫か?
2.薬品を入れる容器は、プラスチックのもので大丈夫か?
3.両方とも液を薄めれば、自宅でやって大丈夫か?
4.残った塩酸は、どのように処分するのか?
などなんでもいいので教えて下さい。

12-243.薬品の取り扱い方(siwmmieさんへ) 投稿者:t-nishi  投稿日: 8月18日(金)05時19分33秒

siwmmie さん,こんにちは。
> 葉の葉脈でしおりを作る時、水酸化ナトリウムや塩酸を使いますが、その薬品の取り扱い方で下記のことが、心配です。
> 1.手袋、マスク着用だけで大丈夫か?
> 2.薬品を入れる容器は、プラスチックのもので大丈夫か?
> 3.両方とも液を薄めれば、自宅でやって大丈夫か?
> 4.残った塩酸は、どのように処分するのか?

1,2,3ともOKだと思います。水酸化ナトリウムも塩酸も薄めて使う実験は,学校でも
ポピュラーな実験で,少しくらい手についてもすぐに水洗いすることで大丈夫です。
4は,正しくは,水酸化ナトリウムなどのアルカリと混ぜて中和してから捨てます。中和の後に
できる物質はご承知のように食塩と水ですので安全です。実は,非常に薄い塩酸などは大量の水道
水とともに流してもOKだと思います。(すぐに自然界の濃度まで薄まるので)

12- 460 「しおりをつくろう」について 投稿者:siwmmie  投稿日: 9月 1日(金)17時38分18秒

先日質問したsiwmmieですが、また教えて下さい。
葉の葉脈でしおりを作ろうと、葉を10~20%の水酸化ナトリウム水で煮て、歯ブラシでこすってみたのですが、なかなか葉肉がとれず上手くできません。次の質問について教えて下さい。
1.上手く葉を煮るこつは?
2.歯ブラシでこする時、葉の表と裏のどちらをこすればよいか?
3.この実験では、例えばどんな葉をつかえばよいか?
それから、この実験についての疑問についても教えて下さい。
4.葉を煮る時、どうして水酸化ナトリウム液を入れなければならないのか?
5.水で洗ったのに、どうしてうすい塩酸につけて中和させなければならないのか?
質問が多くてすみません!これらの質問についておねがいします!!

12-465 しおりをつくろう(swimmieさんへ) 投稿者:t-nishi  投稿日: 9月 3日(日)11時29分31秒
> 先日質問したsiwmmieですが、また教えて下さい。
> 葉の葉脈でしおりを作ろうと、葉を10~20%の水酸化ナトリウム水で煮て、歯ブラシでこす>
ってみたのですが、なかなか葉肉がとれず上手くできません。次の質問について教えて下さい。
> 1.上手く葉を煮るこつは?
  葉肉が取れにくいようであれば,もう少し時間をかけて煮るといいのでは。沸騰してもそれか
ら弱火でしばらく熱するといいでしょう。(時間は,様子を見て判断するしかないかな)たぶ
ん,歯が褐色になったと思います。

> 2.歯ブラシでこする時、葉の表と裏のどちらをこすればよいか?
  これは,どちらでもいいと思いますが,こするというか,たたくというか,葉脈をできるだけ
傷つけないように気をつけたほうがいいと思います。

> 3.この実験では、例えばどんな葉をつかえばよいか?
  ガイドの紹介では,ヒイラギとなっていますが,ツバキや,モクセイでもOKです。

> 4.葉を煮る時、どうして水酸化ナトリウム液を入れなければならないのか?
  植物では,細胞どうしはペクチンでくっついています。そして,細胞は,細胞壁と細胞膜で囲
まれていて,この細胞壁の主成分がペクチン質とセルロース。細胞膜はタンパク質とリン脂質か らできています。ペクチン質は,酸性多糖類でありエステル結合を持つので,強アルカリの水酸
化ナトリウムイ反応し,水に混ざりやすくなります。タンパク質や脂質は,水酸化ナトリウム
とは,加熱により加水分解します。
簡単に言うと,細胞は,ほとんどがタンパク質で,タンパク質は,水酸化ナトリウム(アルカ
リ)で分解され溶けていくということです。葉脈は,細胞が周りに比べ厚く硬いので反応を受け にくいので,残る,というわけです。
水酸化ナトリウムの性質を利用して,みかんの皮を向き,缶詰を作っています。
果物が熟すと柔らかくなるのは,ペクチン分解酵素のため。
野菜を煮ると柔らかくなるのは,ペクチンが加熱で可溶性になるため。

> 5.水で洗ったのに、どうしてうすい塩酸につけて中和させなければならないのか?
  時間をかければ,水洗いだけでもいいのですが,アルカリのぬるぬるは落ちにくいですので,  洗っている間に葉脈を傷つけてしまうことも考えられるので,酸で中和する。

参考:「作って楽しむ理科遊び」宮田光男 著 発行所:裳華房
私の意見をふくめています。いろいろ工夫されて,もっとよい方法をご存知の方は,教えてください。

18.溶ける髪の毛へすすむ