22245 返信 銅を銀から金へ変える錬金術(やり方) 暁 2005/10/04 PM 11:20
今回は『鋼の錬金術師』の錬金術ブーム(?)に便乗して私が高3の文化祭で行った錬金術の実験の紹介をします。 水酸化ナトリウムを使用するので、実験を行う際には必ず理科の先生の指導を受けながら行ってください。
[準備物] ガスバーナー(1~2台)、銅版、粉末亜鉛、蒸発皿、6mol/l水酸化ナトリウム水溶液、粉末亜鉛、るつぼばさみ(ピンセット)、水を張った容器、キッチンペーパー 、三脚、金網
[注意]『銅版の代わりに10円玉など(国内で通用する通貨)を実験に使用することは「変造」にあたり、刑法 に抵触するのでやってはいけません』
[手順]
①6mol/l水酸化ナトリウム水溶液を作ります。水酸化ナトリウムを80mlの水の中に入れて溶かしますが、このとき、非常に熱くなるので、一回り大きなビーカーに水を張り、冷やしながらよくかき混ぜて作ってください。
②銅版を切って小さくします。表面を古いハブラシと歯磨き粉を使ってよく磨くとピカピカになります。もしくは10円玉のサビ落とし(Q&A参照)を利用してレモン酢に漬けたものを使ってもいいです。
③蒸発皿に、5gほどの粉末亜鉛を入れて、①の水酸化ナトリウム水溶液を粉末亜鉛を覆うのに十分な量(蒸発皿の3分の1程度)まで入れ、ガスバーナーで加熱し、溶かします。
④③で亜鉛がよく溶けたら、②の銅版を4~5分ほど漬けます。
⑤しばらくすると銅版が表面が銀色にメッキされれます。
⑥⑤を水洗いし、雑巾かキッチンペーパーでよく水気をふき取ってからガスバーナーの炎の中に入れてみます。
⑦⑥で変化を見た後の銅版は、水を張った容器に入れ、るつぼバサミ(もしくはピンセット)を良く洗い、キッチンペーパーでふき取りましょう。
[注意点] ・水酸化ナトリウムは強アルカリ性です。目に入れば失明の可能性もあるため、十分に注意して扱ってください。 ・③④で水酸化ナトリウムを加熱の際、突沸に注意してください。ある程度温まったな。と思ったら火からおろしてくれてかまいません。回数を行うときはメッキがされにくくなったなとおもったときに再度少し加熱するといいです。私も初めてやったときにやらかしてしまい、とても怖かったです。 ・何回も回数をこなす場合は、わずかながらも指先に水酸化ナトリウムが付くので、レモン酢か炭酸飲料をコップの中に入れておき、指先がぴりぴりしてきたら漬けて中和したほうがいいと思います。
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22246 返信 錬金術~続編~ 暁 2005/10/04 PM 11:27
[やってみよう]
・①、④、⑤の銅版をそれぞれ作っておいて、色の変化を観察してみよう
・なぜ銅版は亜鉛によってメッキされたのか調べてみよう
・他の金属ではどうなるか同じ手順で調べてみよう。
・亜鉛メッキする時間を変えて色の変化を調べてみよう。
[こんな豆知識が!]
・銅版を磨くときに使った古ハブラシと歯磨き粉でアクセサリーのサビ、くすみがキレイに取れます ・この錬金術はオリンピックのメダルにも使われています
・お金に細工をするのは法律にひっかかります。こっそりやりましょう。
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