「車いすの宇宙物理学者」ホーキング博士が死去

物理学者のホーキング博士が亡くなったそうです。
理論物理学者で「宇宙のでき方」などの分野で先進的な理論を発表し続けていた方です。しかも難病と闘いながら。ニュートンなどの本で興味深い説を読ませてもらったことを覚えています。最近も「宇宙の始まりと終わり」という本を読んだところです。アインシュタインの理論から発展してワクワクする新しい理論を創り上げて行く最先端の学者でした。ご冥福をお祈りします。

物理学者のホーキング博士(ロイター)

 【ロンドン=緒方賢一】英BBCは14日、「車いすの宇宙物理学者」として知られる英ケンブリッジ大教授のスティーブン・ホーキング博士(76)が死去したと報じた。

 家族が明らかにした。

 博士は、英オックスフォード大とケンブリッジ大で物理学と宇宙論を専攻。21歳の時、全身の運動機能がマヒする進行性の難病「筋萎縮いしゅく性側索硬化症(ALS)」と診断された。意思疎通に、コンピューターの人工音声を使うなどし、独創的な理論を次々と発表した。

 1974年に、強い重力を持つブラックホールは光を放射しながら最後に消えてなくなるとする「ブラックホール蒸発論」を打ち出した。著書「ホーキング、宇宙を語る(邦題)」(1988年)では、宇宙には始まりも終わりもないとする独自の宇宙観を披露し、世界的なベストセラーとなった。