電子レンジのなぞ


動機

  ピザ屋さんの、ピザには焦げ目がついているのに、冷凍
食品には、レンジで温めると、焦げ目が、つかないので、
不思議に思ったのがきっかけです。


実験内容と手順

 *焦げ目の秘密を、知るため7つの物を、レンジに入れて
温め、その様子を記録しました。
1、水と、油を同じ量ずつ用意して加熱
2、水と氷をいれたカップを、加熱
3、新聞紙を加熱、その後、字を書いた紙も加熱
4、電球+水を入れたカップを同時に加熱
5、蛍光灯+水を入れたカップも加熱
6、釘を入れて、そのまま加熱                       
7、シャーペンの芯を加熱

※この実験は危険です

結果
1、水は沸騰したのに、油は少ししか温まりませんでした。
2、水はお湯になったのに対し、氷はほとんど溶けませんでした。
3、新聞紙は、ほとんど変化なく、字を書いた紙は、字がチリチリ光ながら焦げました。
4、電線がつながっていないのに、電球が光りました。
5、蛍光灯も、レンジの中で光った。
6、釘は、やけどするほど熱くなった。
7、シャーペンの芯は、ぴかっと光った。
この7つの実験から、熱を出して加熱しているように見えたレンジもそうではなさそうだ、このことから,熱ではない、違う何かが、作用しているようだ!


結論と感想

電子レンジには、熱を出さない、マイクロ波という波長の短い電波を使って食品を温めています。マイクロ波は、空気やガラス、紙などを通り抜け金属には、反射され、水に吸収されるという性質があります。レンジの中に、小さな穴がたくさん,見えます。このなかに、「マグトロン」という真空管がマイクロ波を、発生させ、食品に発射されます。例外に水を含まないシャーペンの芯は、炭素を、含んでおり、また釘や電球のフィラメントは金属で、できており、その中の自由電子をマイクロ波は、激しく動かして熱が発生して(7)のようになったのです。この事から熱を与えて加熱したオーブンに比べて,マイクロ波によって温められた水を利用して、温めたピザには、焦げ目がつかないことも、この実験で、わかりました。

(25)ペットボトルロケットへすすむ