(平成18年2月25日須磨水族園サイエンスツアーより)
ミズクラゲは海水にすむクラゲ(ミズクラゲは刺されて痛いクラゲではありません)で、大きく成長すると傘の直径が20cmくらいになります。今回は、簡単な方法(インスタントコーヒーのビンや金魚を飼育する小さな水槽)で、傘の直径が3~4cmくらいになるまで、飼育にトライしてみてください。(なお、大きくなるまで育てるには大きな水槽が必要です。)
クラゲは、(クラゲ♂、♀→受精卵→プラヌラ→ポリプ→ストロビラ→エフィラ→クラゲの赤ちゃん→大人のクラゲ)という一生を送ります。(今回は、須磨水族園からミズクラゲの赤ちゃんをいただきました。)
ミズクラゲの飼い方
(1)水槽
① クラゲ専用の水槽も売っていますが、値段が高い(2~3万円)ので、将来、本格的に飼育する場合に、購入していただいた方がよい。
② 簡単な飼い方(今日、ご紹介する方法です。)
・ インスタントコーヒーなどのビン(上に少し空気層を残し海水を入れてください。ふたは閉めて大丈夫)や金魚を飼う小型の水槽で飼育できます。
・ ビンを利用しても傘径が3cmぐらいまで飼育可能です。また、プクプク(エアレーション)なしで飼育できます。(この場合は、1日1~2回静かにビンをひっくり返して空気を水に混ぜてやってくださいネ。)
・ 金魚を飼うような水槽で飼育する場合は、ブクブクのあったほうが水流が起こり、クラゲも水流に乗って動くので面白いです。なお、ポコポコと泡が出るくらいに弱くしてください。
・ 大きく育てたい場合は大きな水槽が必要となります。しかし、今回は、みなさま初めての飼育体験ですので、費用をかけず、ビンなどで飼育休験をしてみてください。
・ 2~3ケ月間、うまく飼えれば大成功!です。
③ 水槽の置き場所
・ 5月くらいまでは、どこでも大丈夫です。(涼しい場所で飼ってネ)
・ 6月以降、暑くなってくると(水温が25℃を超えるようになったら)、冷蔵庫に入れてやった方が長持ちします。水槽用のクーラーも市販されていますが非常に高価なので、冷蔵庫に入れたほうが安上がりです。
④ 水槽の造形
・ 砂や岩など入れないでください。また、魚と一緒に飼育すると食われることもあるのでやめてください。
(2)水の交換
① 交換する海水は、海水を汲んでくれば費用がかかりません。どこの海水でもOKです。(人工梅本でも飼えますが費用がかかノります)
② 1週間に1回ぐらいの割合で、ビンの海水を1/3ぐらい交換してやってください。
(3)餌
① 市販の「ブラインシュリンプの卵」を購入してください。これはプランクトンの卵です。一番小さいパック(700~800円)で十分です。
② 2~3日に1回餌をやってください。
③ 海水(コップ1杯分もあれば十分)に少量(1回に耳かきに半分ほど)の卵を入れ、暖かい場所(水温25~28℃ぐらいが理想)に置いておけば、1~2日で孵化します。
これをクラゲに与えます。
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